思春期…それは心と体が少しずつ子供から大人になるというドラマティックな変化の時期。
子供って毎日成長しているのですが、思春期ほど成長がわかりやすく、時にはぎょっとさせられる時期はないんじゃないかと思います。ちなみに我が家は毎日ぎょっとしたりイラっとしたりしています。
思春期特有の行動が分かりやすく出る子と穏やかに出る子がいるようです。
その行動の中には家庭だけでなく、学校の中で問題視されるものも。
ママンの子供時代(昭和まっさかり!)では放任されていたことや罰則で終わらせる事案でも、最近ではやたらと細かく保護者に報告されることがあるようです。
仕事や大切な用事の最中なのに、学校から頻繁に電話があると困りますよね?

学校からの電話がトラウマです。

ならスマホ見なきゃいいじゃん。

あんたのせいでしょ!!
いろんな意味でモヤモヤしません??
戸惑い怒れるママンたちのモヤモヤを少しでも楽にするべく、その理由や解決方法を調べてまとめてみました!
思春期の子育て。学校とのかかわり方の悩みとは

最近はいろんな教育方針の学校があったり、地域によっても指導方針に差があります。
そういった中でも共通することは、学校とは『たくさんの子供たちを一か所に集め、同じルールの中で管理』する場所ですよね。

言葉にすると堅苦しいな!

同感だな!
先生たちは決められた期間内に教えなきゃいけないカリキュラムがあって、ほかにも部活動や進路指導、学校行事の準備など、やらなければいけないお仕事の数々。
日々こなさないといけない仕事をたくさん抱えているのだから、効率化が求められるのは当然です。
そんな中、もしも子供が事件を起こしたりまきこまれたりしたら、どうなるの?
日頃の学校の対応を問われてしまうこともあります。大きな事件に発展する前に、学校は何らかの動きが求められます。
問題行動がわかれば、すぐさま保護者に知らせて情報を共有します。手順に従って。慎重かつスピーディに!
『情報を共有』という言い方はなにやらポジティブに聞こえますが、回数が重なると、それはママンたちを追い詰めるプレッシャーとなることも。
ここであるママンの声をご紹介します。
うちの子は先生方からかなり問題視されているみたいで。
家では荒れることもなく、お願いをすれば家の手伝いをやってくれるような、むしろ優しい子だと思っています。
ただ、学校では少しやんちゃな子が多い男子グループと仲が良く、悪ノリが過ぎて羽目を外してしまうこともあるようです。
一時は毎日と言っていいほど電話でその日のトラブルの報告を受けていました。
「またか…。」「こんなことまで?」と思うこともしばしば。毎回自分が責められているように感じて、電話の呼び出し音と表示にいつも怯えていました。
先生の報告は判を押したようにいつも同じ調子で、最後はいつも「まぁ、一応報告しておきます。お家でもよくお話をしてください」という締めくくりです。
家で確認をしようとしても、子どもは話を聞こうとしません。思春期の子供が親の話を聞かないってことくらい、先生も知っていると思うのですが…学校は親に何を求めているのでしょう?私はいったいどうすればいいのでしょう?
苦しんでいる様子がヒシヒシと伝わります。なぜなら我が家もそうだから!
ほかにも激しくヘッドバンギングするママンたちの姿が目に浮かぶようです!!

話しててもだいたい生返事してるよね?

返事するだけマシじゃない?
学校の立場と方針はどうなっているの?

学校には一定の基準とルールがあり、その基準に当てはまる問題行動を起こすと、ルールにしたがって指導と保護者への報告が行われます。
例えば…
学習態度に関する問題
対人関係に関する問題
規則違反に関する問題
反社会的・危険行為
学習態度などの個人的な問題などはすぐに連絡されることは少ないのではないでしょうか。少なくとも我が家の場合はそうです。
法に触れるような事件性があるのもや危険な鼓動は速やかに連絡されることでしょう。ただ、学習態度や遅刻のような一見軽めの問題行動でも、普段は模範的な子供が急に問題行動をとるようになった場合は連絡があることも。
前向きに考えれば、学校からの連絡は親や家族が気づかない変化を知らせてもらえる良い側面もあります。

ほかの子とおなじことやっても俺だけ怒られることがある!不公平では!?

…何度もやってるからでしょ。
保護者サイドでは、昔(ママンの生きた時代。ザ・昭和)と違って、モンスターペアレンツ率が上がっていると言われます。先生も保護者との対応に神経質になっているようです…。
SNSなど個人の発信する力が大きくなり、強気になる親も多くいるのでしょう。
また学校もそれを恐れて、子供への直接指導が消極的になるという状況。
その結果として保護者に報告し、(言い方は悪いですが)責任を一部負担させる。
なんだか悪循環ですねー。
思春期の子供の指導。先生も実は困っている?

では、学校や先生はそれについてどのように感じているのでしょうか?
実は多くの先生が子供への「指導の難しさ」を感じています。
昔は(って、私の感覚では昭和)学校では一定の罰則(例えば、掃除当番や反省文の提出、校庭での特別指導など)を行って指導をしていました。
最近では「体罰禁止」「生徒の人権尊重」といった考え方が重視され、厳しい罰則を課すことが難しくなっています。その結果、以下のような課題が生じています。
1.生徒の指導に時間がかかる
厳しい罰則が使えないため、何度も話し合いを重ねたり、個別対応が必要になったりして、先生の負担が増加。
2.指導の効果が出にくい
「叱られるだけで特にペナルティがない」と感じる生徒が増え、ルール違反を繰り返すケースがある。
3.生徒や保護者からの反発が強い
先生が厳しく指導すると「パワハラ」や「不適切指導」と捉えられ、保護者からクレームが入ることも。
そのため、先生たちは「どこまで厳しく言っていいのか」「指導方法が適切かどうか」と常に気を遣いながら対応しているのが現状です。
子供自身に「何がいけないのか」「どうすればよかったか」を自主的に考えさせる方針だとしても、時間がかかりすぎる!
これでは先生の負担は増えるばかりですね。
そして、問題点をやさしく指摘されて反省&改善する子供がどれだけいるのか…。
親だけでなく、先生たちもジレンマをかかえていそうです。
まとめ
「どうして先生はこんな細かいことまで連絡してくるの!?」と感じる、多くのママンたちがいます。
一方、体罰禁止や人権尊重の観点から、指導が難しく時間がかかると感じている先生も多いのです。
そのため、学校の中だけでの指導が難しく、問題行動があれば一定のルールに従い、家庭に連絡します。
先生や学校の保守的な対応や気遣いが、忙しいママンにとってはかえって負担になることも。
SNSや情報のスピードが速い現代の中で生まれた安全策が、親や子供の生活を息苦しいものにしていると感じました。
次回は、どうすれば学校生活とその対応に安心感がありスムーズなものになるか、そのヒントを考えていこうと思います!
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